荒川ホタルの用水を辿り遡るジョグ&ウォーク 20km 2022年 9月29日

3年前の2019年6月、自宅すぐ近所にゲンジボタルが棲んでいることに気付いた。しかも用水は自宅裏を流れており…田畑があった昭和の頃はともかく、今やほぼ雨水の排水路に等しいその用水が意外に綺麗な水質であることが分かり、その給水源がずっと気になっていた。用水は廃止されたJAなのはな新庄支店(旧新庄農協)の横を南東から流れており、その先はジャマイカ料理ジェリーズ前でサイフォンにて赤門からの「排砂水路」を潜っていることまでは分かっていたが…荒川地内以外のことはさっぱりで、googleマップと衛星写真で概ねのルートを決め、それをジョグ&ウォークで辿りつつ、用水近くを歩けない箇所ではスマホの衛星写真に頼って進んでみた。結果、次のことが判明し、かなりすっきりした気分で、富山平野の秋の夕景を眺めつつ気持ち良く帰宅できた。

◆判明したこと
荒川ホタルの棲む用水Bの正式名は「経堂用水」
・「経堂用水」には雨水はともかく家庭排水はほぼ流入していない
・「経堂用水」は経堂地内で「経堂排水」から水門で取水
・「経堂排水」の水は水田排水以外は「流杉用水」からの水が主に流れ込む
・「流杉用水」は大場地内の大転石近くで常西合口用水から取水
・「流杉用水」には流杉用水取水口すぐ下で「横内用水」からも流れ込む

◆さらに…ついでに判明したこと&推測したこと
荒川ホタルの棲む用水Aは赤門から取水と推測…赤門から経堂排水の北側を平行に流れ、新庄中学校敷地沿いに北上、
 大成整形付近から草島線とR41を潜っていく流れが、R41歩道下を西に分岐している流れと思われる
・「経堂用水(用水B)」と用水Aの下流…上冨居で「広沢用水」と合流、上赤江から「がめ川」となり富岩運河へ流れ込む
・「広沢用水」は「広田用水」から取水、問屋町を流れる
・「経堂排水」は赤門からの排砂水路の主たる流れ…溜まる砂を「赤江川」へと流す
・「流杉用水」は長江地内を通って「宮路川」と合流して「赤江川」となる
・「横内用水」は横内地内から複雑に分岐するものの「宮路川」となるのが本流
・「宮路川」には、いたち川の支流「筏川」の分流が一部流入
・「筏川」と「横内用水」の取水口は同じで「筏横」の名称が付く


遡った用水沿い区間(左)           帰路含む全ルート(右)

◆用水Bこと経堂用水〜経堂排水〜流杉用水を遡った写真

JAなのはな新庄支店跡付近はコンクリ蓋

R41を斜めに横切る暗渠

ペットショップにのみや裏

広田用水補給水路上を横切ってる

赤門からの排砂水路をサイフォンで潜る

サイフォン上流側@ジェリーズ前

草島線で暗渠に

草島線歩道下を通り

草島線東側、明文堂前

池原動物医院西側

県中央病院横の通りを潜る

経堂の新興住宅地内

かつて田圃に水を入れてた名残

cafeフェロー跡

近い将来ここは道路になるはず

左の水門が経堂用水始点、右が経堂排水

立山通り(富立大橋への道)を潜る

斜度を実感できる堰が増えてくる

写真右奥で五百国往来を潜る

今やこの辺りでようやく田圃の中

有沢線を潜る

この先から用水を追いかけるのが難しく…

スマホで衛星写真見てアタリを付けて進む

流量的に間違いないことも確認

写真中央に赤い水門、流れは左が主流

その主流が「流杉用水」であった

この辺りでやや怪しい排水の流入散見

環状線を潜る

北陸自動車道を潜る

なかなかの流量で道路すれすれ

この辺で二股に分かれていて…

どこが本流か分からなかったが

地図看板で結局は同じ流れと判明

ここで流れは1本になってた

流杉病院西側

上水道の浄水場が迫ってきた

開発・流杉を結ぶ農道で用水追えなくなるが

写真中央の橋の下を左から右へ流れてた

流れは常西合口用水に近づいていく

道路の東が常西合口用水、西が流杉用水

大場交差点でスーパー農道を潜る

どうやら終点が見えてきた

左の構造物は発電所の取水堰

この真下から水が勢いよく流れてた

ここが荒川ホタルの用水の主たる水源だった

さらにもう一つの細い水源を追うと

横内用水(画面中央)からの支流だった

写真中央の道路右側に水門があり

これが筏川と横内用水の分岐であった

筏川と横内用水が合わさった流れの先は

西番小水力発電所であった

発電所への流れをさらに遡ると

発電所への堰を兼ねた筏横用水の取水口

右は常西合口用水本流

用水を遡る旅は終了、常願寺左岸土手へ

ここまで上がれば水平線も見える

秋の斜光が気持ち良い

大場の大転石、流杉用水取水口の傍

舗装されてる遊歩道?だがほぼ獣道

流杉の浄水場、富山市民の水がめ

富山霊園北側の新しい墓地で日の入り

17時半過ぎには日没

ソーラパネルは墓地の屋根にできんか?

割と大きなハヤブサが飛んできて

鉄塔にとまった

富立大橋から土手を下り帰宅

◆荒川ホタルの用水を荒川から流杉へと遡るマップ((c)googleのマップ使用)

ホタル棲息地〜荒川地内

荒川新町〜経堂

経堂

経堂〜町村、経堂用水取水水門

町村から南は「経堂排水」

流杉用水本流と経堂排水分岐

北陸自動車道・流杉PA付近

流杉浄水場付近

大場地内

流杉用水取水口(終点いや始点か)

〔おまけ〕広田用水補給水路・上流部

〔おまけ〕広田用水補給水路・下流部

〔おまけ〕のマップの「広田用水補給水路」を熊野川の頭首工から終点まで辿ったことがあるが、今回の「経堂用水&流杉用水」以上に面白いルートであった。笹津線跡の道路沿いや不二越敷地内など不明箇所はあるものの、熊野川で取水した流れが、富山市内を斜めに横切り、常西合口用水の支流用水である土川・太田川・いたち川をサイフォンで潜り、新庄地内で常西合口用水支流の広田用水に流れ込む様は正に「水の旅」であった。元々は土川から取水した補給水路であるが、水質悪化のため熊野川からの取水に切り替えた経緯は、GoodLuckに詳しく紹介されている(広田用水路いたち川サイフォンと、土川・熊野頭首工広田用水記念公園)。新庄地内では年配者が「広田用水補給水路」のことを「土川」と呼んでいたことも理解できたし、水質悪化は子どもの頃は補給用水路に比べ赤門すぐ下流の広田用水のほうが圧倒的に透明で綺麗であったことからも想像できた。そして、先人たちの治水・利水の工夫には頭が下がるだけであるが、一方でその苦労が田圃を潰した新興住宅地によって正に水の泡になっている様は何とも悲しい。

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